2021年2月26日金曜日

Virtual YouTuberについて考えてみるよ

第537回部活・今回はバーチャルユーチューバーの話題です✿

以前ここの部活で取り上げたことのあるえんちょー先生」もバーチャルユーチューバーですしSLフレのほのちゃも今はバーチャルユーチューバー✿
YouTubeでアバター越し配信を行っているYouTuberさんは今現在15000人を超えていると思いますが、このスタイルの配信者さんをバーチャルユーチューバーと呼んでいて個人的にとても関心もっている話題なのでまとめてみました。

※今後の展開を思索するものなので具体的なやり方の解説ではありません。
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※このボタンを押しての再生は設定してある終了アンカーが効きません。
※このボタンは動画全てを見る場合に利用して下さい。

 1.  VTuber? V-Liver?              
配信者さんの生身の姿を画面に出さずに2Dや3Dのキャラクターに置き換え表情や動きをトレースさせる配信スタイルはこの数年で急速に増えたと思います。
その殆どはYouTubeで見かけるVTuber ( Virtual YouTuber )ですが、ニコニコ生放送・ツイキャスその他YouTube以外の場所でも活躍できる仕組みなので広義にはV-Liverと呼ぶほうが適切です。

ですが注意が必要です。
V-LiverはVTuberと(言葉の登場は)ほぼ同時期ですがVTuberは巨人Googleと紐付けされてる表現なのでV-Liverなど他企業がアピールしている表現はどうしても後出し感・マイナー感があり勢力的にも弱いです。
つまりバーチャルユーチューバーは知っててもVライバーは初耳という人も少なくないと思うのでどちらの表現を使うかは周りの環境によって適宜決めてください。

但し常日頃ライブを行っているVTuberどうしではV(バーチャル)ライバー、ホロライバーの呼び方が定着しているようです。

※このページ内では主にVTuber表記を使います。

動画1

日本生まれの「VTuber」文化を2020年の一大トレンドとして紹介するYouTube公式動画
動画尺:2分48秒 (日本語訳入るように設定しています)


現在のところYouTuber・VTuberはウケればかなりの収入が見込める人気の「職業」ですが、100% Googleの手のひらですから もし将来Googleがこの広告モデルをやめたらその時点で収入源を失うことになります。 そこは意識していないとダメですね。

ですが、YouTubeを ”自分を知ってもらうための” 場所と捉え別媒体での活動につなげていくというスタンスで利用しているのならそれは本当の意味でも有効活用だと思います。

 2.  最初は誰?                   

上の動画で解説されている通り、この配信方式は日本で誕生しました
ネット上での匿名性を受け入れることができる独特な日本文化がこの仮想のキャラクターを生み出し存在を許容し発展を促したと結論付けられていますが…そこに間違いはありません。

では、この配信方式で最初にライブを行ったのは誰だったのか…と、なると先ずはそのプラットフォームの多さや汎用性を理解しておく必要があります。
何故かというと仕組み的にはYouTube配信でなくてもできるから・・・・
更に言うと、最初の人物は放送局のMCでもあり匿名云々は全然関係ありませんでした。
ちなみにVTuberでもV-Liberでもありません。
そうした定義が存在しなかったですしそもそも自社サイトからの配信をメインに他ストリームへも流していたという感じです。

  2-1  ウェザーロイドType-A Airi 
先に答えを表示しておきますが、その最初を飾ったのはウェザーニュースのお天気お姉さん。
2013年に登場のウェザーロイドType-A Airi… 通称ポン子ちゃんです。
 リンク:ウェザーロイド Airi(ポン子)YouTubeチャンネル


来歴 WeatherRoid Type-A Airi
2012年4月13日 2Dとして初登場。(正確な誕生日時は2012年1月22日 8:41:36)
2012年12月7日 「ソラトモパーティー2012」内で3D版初登場。
2013年2月4日 Kinectを使用したモーションキャプチャ完成。
2014年4月10日 ウェザーニュースの番組「SOLiVEナイト」でMCデビュー。

私自身古くからウェザーニュースを視聴してますが「ついに来たな!」って当時思ったものです。
まさかウェザーニュースが最初に始めるとは思ってなかったけど・・・
 リンク:デビュー時の番組全てのアーカイブ(動画尺 52分8秒)

下の動画はデビューから1年少々経過した時のもの(2015年7月30日)
動画2
抜き出し再生部分の動画尺:2分49秒

登場当時の設定のまま番組改変後も受け持ち枠をかかえ活躍中ですが、試行錯誤で生み出された複雑なシステムのせいか他の多くのVTuberアバターではあまり見かけないような持病を抱えています。
  • 番組開始時間になっても動作しない(画面に登場できない)ことがあります。
  • 手足が変な方向に複雑骨折することがあります。
  • 口が動かないことがあります。
  • ウェザーロイドの中の人はベテランMC(山岸愛梨さん)のハズなのに落差激しい。
など…当初からポンコツ呼ばわりされていましたがその事実を本人も認めているため「ポン子」の愛称が定着しました。


 2-2  解釈を変えると… 

ところで、アバター越しで喋ってネット上にライブ配信
そんなざっくりした解釈にしてしまったら2008年〜2011年頃にUstreamやQTSSでライブ生配信して遊んでいたSLユーザーの私達がカメラ目線でボイチャでライブ配信するだけで何れもオッケーになってしまいますから、それだったらSecond Lifeユーザーの誰かが世界初になっていたと思います✿

でも、私達Second Lifeユーザーが扱っていた話題はインワ絡みが殆どでしたし少なくともリアルの話題を取り上げる発信ではなかったと思います。
そこが現在のVTuber・V-Liberとの違いです。

まぁ、どのみちSecond Life自体の敷居の高さもあり一定の訓練期間が必要でしたから現在のVTuberのようには広く浸透しなかったと思います。

このあとの歴史(順番)の話は 4. へ続きます。その前に、CGキャラクターを前面に出すこの配信方式の応用範囲、将来の話を差し込んでおきます。


 3.  主題-1. どこまでカバーできるのか        

今回コンテンツまとめるにあたって取り上げたかった主題の一つをこの段階で出します。このCGキャラクター越しで喋るスタイルの用途はどこまでオッケーなのか?
これは大変興味深い話題ですね。
※この 3 は考察をまとめただけなので一つの考え方として見てください。

当時リアルタイムで配信見ていて、アバターの応用範囲について考えるキッカケとなったシーンがありました。とりあえずアーカイブされているので先ずは下の映像をご覧ください。

 3-1  もう お前しか見えない 
ポン子は お天気情報番組 の生放送 2時間枠を任されている [正規のお天気お姉さん]なのに番組の使命とも言えるお天気情報画面を隠してしまう回が一度ありました✿

動画3
抜き出し動画尺:1分43秒

 リンク: 当時これを見た直後に書いていた私のブログ記事です。
  • そう言えばこれはお天気情報番組でした。すっかり忘れてたけど…
  • そして今は…M1かぁ・・・・ʕ•ᴥ•ʔ
  • M2以上ではさすがにこれはできないよね…と、言う以前にポン子出れないし。
※M1とかM2については下の方で解説します。

ただの思いつき程度の企画だったんだと思いますが、試み・検証として後々深い意味を持つフィードバックが得られたんじゃないでしょうか。
個人的にはそう思いました。

  リンク: 「お前しか見れない」コーナー直後の部分・・・


 3-2  ウェザーニュースの減災スケール (Mitigationレベル) 
本題に入る前にウェザーニュースの放送・配信スタンスを説明しておきます。
ウェザーニュース視聴者にとっては今更説明の必要がない既知の部分ですけれど、番組画面の枠色・帯色はMスケール(Mitigation:減災スケール)を表しています。

  • M1(青色帯) 通常レベル
  • M2(黄色帯) 生活に影響が出るレベル
  • M3(赤色帯) 人命や財産に影響が出るレベル

"ポン子ちゃん"として画面に登場できるのは基本的にM1のみで、突然の大地震等でもしもポン子担当中の番組でM2以上に引き上がったら中の人の山岸愛梨さんに切り替えて番組を続けることになります。

それは当たり前って感じますよね?
緊迫した状況・切羽詰まった中で情報求めている視聴者に向けてアニメ絵調のキャラクターMCのまま放送続けていいのか?…と言われたら番組制作・配信側としてそんな炎上確実の危ない橋渡れませんから!!

まぁ、中の人が存在する限りアニメ調のキャラで重要度の高い配信は永遠にNGだと思います。
だってアバター演じる暇あるならそのぶん正確な情報を生身のMCで伝えればいいですし。

ただ今後もずっとこのままでしょうか?
中の人の代わりに[アバターの中身をAI化…]と仮定して考えてみると、人が演じるのとは別ベクトルのメリットが想像できるので生身MC以外の存在を認めるのかどうかの可否を決める判断基準が大きく変化する可能性があるように思います。

 3-3  情報発信ユーティリティとして見た場合の活用範囲は? 

まぁ、例え中身がAIになったとしてもその瞬間に今までNGだったものがOKになるとは思えません。一部の人々以外はまだその絵面に慣れていないですから。。。
なので、これから数年先程度は常識的に考えてアニメ絵調もしくはもっとリアルな3DCGのキャラクターを採用したとしてもきっとダメだと思います。


但しそれとは別にクリアしておかなくてはいけない問題があります。
AIそのものの能力の件です。緊急放送時のインテリジェントAIとしてその存在を再評価してみた時、その能力は今どの程度なんだろう? ここ100%満たせないと話が進まないですね。

  • データ処理の面ではもう十分可能。
  • 自然な受け答え & あたかも個性を持った人間のような振る舞い…は、まだまだ。
  • 喋りの抑揚をもっと人間らしくさせるのは、あともう少しで到達?

ぱっと考えてみて、今すぐどうにかなるものではなさそうです。
さすがに人間のMCさんと同レベルの喋りスキルを求めるのは今のところ厳しいですね。

でも、これらの条件を満たすことができれば災害情報の論理的な処理適切な単語の抽出表現等々…即座に言葉を選びわかりやすく正確な情報を伝えるには感情の起伏が言葉に表れやすい人間よりもAIが向いていますから導入への検討は現実的な選択になっていく筈。

ただ…そのAIのアウトプット部分のビジュアルはCGキャラクターですから、今はこの部分に拒絶反応示す人が多いと思う。だからまだ時期尚早。
その時は間違いなく来るけど今はだめ。時代が変わっていくしかありません。
何年先になるかはわかりませんが、何れ緊急放送時でのCGキャラクター画面出しも受け容れられるてる気がします。

と、いうわけで時代が変われば赤帯のM3状況下で中身がAIに置き換わっ次世代ポン子がMCしていてもおかしくはないと思います。
スタッフ・視聴者との人間味のある通常会話をこなす一方で、緊急時には適切な対応がとれるAI型MCですね。

「万能ユーティリティ・ポン子Mark III」…と、言う名前になっているかは知りませんが何らかの愛称が付けられたキャラクターとして存在が認められているものと思います。

  3-4  …ところでMCって何? 

ちょっと脇道です。
イベントやテレビ番組でMCと聞くことがあると思いますが、これはマスターオブセレモニーの略で番組・催し全体の仕切りが任された存在のことです。

数人のゲスト・コメンテーターのいる場所でなら、話の流れやその場の空気を読みながら舵を切っていく役割を持たされていますが[裏方のディレクターと表の顔の司会者]を兼任していると考えれば良いです。
自由裁量権のある司会者…ですね。

  • MC:master of ceremony…場を仕切る裁量を与えられた出演者。
  • 司会者:台本通りに番組を進行する人。 
  • キャスター:原稿に独自の洞察を述べ加えて情報をわかりやすく伝える「役割」の人。
  • アナウンサー:原稿をそのまま正確に読み上げ情報を伝える「職業」の人。

キャスターやアナウンサーはニュース/報道番組によく出てくる名称ですが、アナウンサーは職業や役職を示す言葉でもあるので娯楽番組系に出演してても○○アナウンサーと呼ばれます。

 3-5  なぜ女性が消えるのか 
話を戻します。

2017年8月29日 6時頃に北朝鮮が弾道ミサイル発射。Jアラート発動によりNHKでは6時2分、放送中の通常番組画面からメインキャスターの和久田麻由子アナが消えその後(中継も含めて)一切女性が画面に戻ることなく男性アナウンサーのモノトーンとなったそうです。
9月15日再度のミサイル発射時も7時1分に同じことが繰り返されています。(番組同じ)

元々、緊急事態や重度災害情報画面は男性アナウンサーが望ましい…となっていて、そこには女性アナウンサー/キャスターが立ち入れない世界があります。
どうして女性がNGなのかNHKに居た当時は特に関心もっていなかったので公式の説明に触れる機会はなかったのですが、そう言えば…と思い出した、当時同じ番組チームだった方との雑談の中で聞いていた話を短く整理すると

  • 女性の高いトーンの音声は人の落ち着きをなくしてしまう。
  • 情報を簡潔に伝える番組の画面はモノトーンが望ましい(彩度高めの女性の服装は適さない)

…みたいな話だった記憶があります。
正解かどうかはわかりませんが、雰囲気的にそういう事情があってもおかしくはなさそうですね。

でも上に貼ったMスケールの画像見るとわかるとおり、ウェザーニュースでは[人命や財産に影響が出る]赤帯のM3でも女性MCが担当しています。
元々この基準は局によって異なるでしょうから全ての局がNHKを踏襲しているわけではありませんし、更に言えば今後このへんにも時代に合わせた変化が入り込む余地はありそうです✿

ですからこの先…あくまで拡大解釈・楽観論ですがAIに任せる時代になる可能性もありそう。
その時のAIの依代としてCGキャラクターも、いつかは受け入れる時が来そうな気がします。

 3-6  3のまとめ 
終始確定要素が話に入っていない”雰囲気だけ”で進めた内容だったので要点が見えなかったかもしれませんが、いくつか抽出しておくとこんな感じです。

  • 中身のAI化は必ず来ると思う。
  • AIが個性を持てるまで進化した時に本格的な入れ替えが来そう。
  • その時点でも緊急/警戒レベルの放送にはすぐには投入されないかもしれません。
  • でも将来的にはその役割にも期待され導入が進む筈。

ところで…中の人も残る?
メインはAI化に流れていくと思いますが、その一方であくまでも中の人を求めたい層 & 中の人として仮想のアイドル・タレント活動をしたい人は一定数残るでしょうし需要もあると思われるのでAI導入が始まった時点で2分化すると思います

AI化された方は放送配信向けと同時に個人端末などにインストールされたパーソナルアシスタントが主要な活躍場所で、中の人がいるタイプはVTuber・V-Liberの軸線上でしょうね。
その意味では現在のVTuberをAIが100%置き換えることはないと思います。


遠い未来では・・・
ただ…遠い未来では生身かAI(CG)かという議論はなくなっていると思います。
今のようにモニター/パネルなどを使用して間接的に視聴するのでなく、アーリーマジョリティ層が普通に網膜投影…更には脳直結インプラントを使用している時代だとしたら 対象の実在可否のコダワリが希薄になっているか境界線が曖昧になっていて もはやリアルの存在が云々なんて意識していないかもしれませんから・・・
映されるものは殆どCGで補正された風景、、あるいは100%CG映像だったり人間として実在しない仮想のキャラクターも溢れていそうですしね。

 

 4.  別種のVTuber?                 

 2. …の続きです。
ウェザーロイドType-A Airiが世界初のV-Liverだと考えて間違いないですが、それより少し前の2011年登場のAmi Yamatoさん(イギリス在住の日本人YouTuber)を見ると映像作品的なクオリティとアイデアにびっくりするかもしれません。

商業3DCGアニメっぽい絵とリアル風景の合成は巷のVTuberの映像とはテイストが全く異なりますがアバターを介して喋り動画を流すスタイルは他のVTuberと同じものですから。。。
動画4

動画尺:5分38秒

情報が表に出されていないので推測ですが、これは3Dアニメを作成し事前撮りした風景動画と合成しアテレコ等の細かな編集作業を経て制作されているものであることは間違いないので、当然モーションキャプチャーのようなリアルタイムトレース・トラッキングによってアバターを動かすVTuber動画とは全く異なります。
当然それなりの制作時間を要するためライブ配信は無理です。
アバター越しでの配信という部分を広義に捉えればVTuberの一形態と見て良いと思いますけれどこれは判断が分かれるところです。

何れにせよ「アバターを介して発信するスタイル」を2011年に個人チャンネルで始めてしまっている点がびっくりですね。
 リンク:Ami Yamato YouTubeチャンネル

 

 5.  バーチャルYoutuber誕生             

ウェザーロイドType-A Airiが出演中の番組配信をアメリカの大学へお披露目してみるなど地道な活動を行っていましたが、それと前後する時期に複数人のチームで編成・制作されたプロジェクトによって生まれた「キズナアイ」が2016年11月29日に始動しました。
動画5

動画尺:1分25秒

キズナアイはトラッキングコストをかけているせいか滑らかで自然な動きに仕上がっていますね。
  • Activ8株式会社で誕生。2020年5月11日からは”Kizuna AI株式会社” 所属タレントです。 
  • Activ8株式会社→Kizuna AI株式会社移行に関係する話題はここでは扱いません。
  • 同社サイトにてPMX形式3Dモデリングデータも配布されています。

 5-1  世界初のバーチャルYoutuber  
キズナアイ(バーチャル親分とも呼ばれる)は登場時に自らを「世界初のバーチャルYouTuber」と名乗り位置付けていますが、この”言葉との紐付け”によってバーチャルユーチューバーという新しい配信スタイルが視聴者側からも理解されやすくなったと思います。
つまりVirtual Youtuberという新しいカテゴリーの誕生がこの時でした。

 5-2  結局 誰が最初だったの?…は、あんまり関係なさそう。 
アバター配信と言うだけならAmi Yamatoさんやあるいは更に数年先行している私達SLユーザーの誰かが始祖だと思いますが、現在求められている条件を満たす配信スタイルで絞り込むと一番最初はやっぱりウェザーロイド Type-A Airiになると思います。

ですがお天気情番組MC…ですから取り扱える話題が限定的になりますし、尚且YouTubeに特化しているバーチャルYouTuberとしてのスタートではありませんでした
その意味ではYouTube活動メインでアイドルとして活動始めたキズナアイが「世界初のバーチャルYouTuber」と表現することに違和感を持つ人は多分いないと思います。

 SLユーザー(…の誰か) 2008頃
 ライブやってもSecond Life内の映像を流すのみ
 Ami Yamatoさん 2011年
 CG制作時間が必要なためライブは無理
 ポン子さん
2013年  お天気専門 。 &YouTubeメイン配信ではない
 キズナアイさん 2016年
 Youtuberとしてスタート

ポン子自身もバーチャルYouTuberの自覚はかなりの後付けみたいです✿
周りからも[最古の新人VTuber]と呼ばれています。

系統が近いポン子・キズナアイに絞り込んでみても別々のスタートラインにいたことがわかります。
ただ、それでも ”VTuberの内側の世界では” ウェザーロイド Type-A Airi(ポン子)が数年先行している事実を芸人世界の視点で見てしてしまうのかもしれません。
  リンク:
この動画で語られてる部分は仕方なさそう  リンク:このシーンのこと

何れにしてもキズナアイは写真集が出版されるくらいプロダクト志向が進んでいるので扱いはアイドルそのものに感じます。特に若年男性層に人気があり10代男性の約25%がキズナアイ動画を見たことがあるそうなので認知度はなかなかのものです。

バーチャルYouTuberの市民権獲得とともにバーチャルアイドルという新しいジャンルを切り開いたとも言えますしバーチャルアイドルって確実に未来に残っていそうなのでこの始祖たちの名前は憶えておいても良いと思います。

※ちなみに…統計では女性は殆ど見ていない…私の場合は0.4%の層に入る希少種らしいw
※男性アイドルとして始動しているVTuberもそこそこ出てきていますが、それに注目してるファンも今のところ男性視聴者がメインのようです。


 6.  "企業系"VTuber・そして今後の展開は…      

  6-1  企業所属のVTuber 

ところで、立ち位置としてはウェザーロイドType-A Airiキズナアイもバックにサポートスタッフが存在するタレントですから1人で全てを行っている個人配信者さんではありません。
喋りを行っている方…つまり”中の人”は

…が声を充てていますが、それ以外の部分はスタッフが行っているという意味です。
動画5(追加分)

企業系…企業の広報を担う専属VTuberや自治体のVTuberなど範囲が広いですが、ここからは主にプロダクション所属VTuberのお話になります。

  6-2  それはどんな感じ? 
さすがに気象情報を扱う配信が主のポン子はそういうわけにはいかないので例外ですが…

だいたいの場合スタッフ及びマネージャーがバックにいるプロダクション系の場合でも、特別なイベント以外では配信内容・スケジュール他、各自自由に設定して個人宅から配信を行っているケースが多いです。
事前に必要ソフト&データの供与やレクチャーはありますし所属タレントとしての制限事項に縛られている部分もあるでしょうから個人配信者さんとはやっぱり違う部分もあるとは思いますが、新しい働き方という感じです。

このようなプロダクションのもとで活動を行っているVTuberをあげていくと既にけっこうな数がいますが、例えば100名ほどのバーチャルライバーが在籍している「にじさんじ」とか、日本以外の視聴者を考慮して英語でのライブ配信が行えるメンバーを別枠で揃えている「ホロライブ」などがVTuberプロダクションとして有名で現在ツートップとされています。

 6-3  今後の展開・どういう風向きなのか 
昨年2020年には任天堂がこれらプロダクションと著作物利用に関する包括契約を締結したり日本テレビもVTuberネットワーク・V-Clanを始動など…大手企業が本格参入してきましたからこれから急速に「VTuber」のメジャー化が進むものと思われます。

…と、言うよりこれは新しいアイドル・タレントのカタチでしょうね。
リアルタイムのコミュニケーションができるアニメ風キャラ」ですからファンの満足度にもつながって大きな支持も見込めます。 普通にそう感じます。

提供側にとってアイドルの容姿はキャラデザイン次第で自由自在に創造できるメリットがありますし、アイドル本人(中の人)にはネット知識や喋りのスキルが求められますけれど、配信についてはけっこう自由がきくようですしプロダクションがバックアップしてくれる案件もあるので仕事としても人気がありそうです。
 
そもそも…バーチャルYoutuberという言葉は現在ではYouTube上でアバターを使ってタレント活動をするキャラクターのことを指すと半ば強引に定義されていますから、企業・プロダクションに属さない個人配信者さんであってもインフルエンサーに至っていれば大きな収入を得ていますしプロですし…その場合はもう間違いなくタレントなんですよね。。。。

 6-4  プロダクション所属の活動 
プロダクションとタレントの間での利益配分についてはおおよその部分しかわかりませんが、YouTube配信についてはチャンネル登録者数・動画再生数というストイックな情報があるため第三者視点で見て透明性があります。つまり…稼げてるタレントかそうでないか…の人気度バロメータです。
  • もちろん個人配信者としてYouTube(Google)と直接の方が動画 / ライブ1つあたり数十万円以上の収入になることも不可能ではありませんがそれが続く保証は全くありません。このへんは会社員かフリーランスかという違いと一緒ですね。
  • 先ずインフルエンサーでない・または何かでバズってもない個人の場合は1年経っても登録者10人前後もありうる。一方プロダクション所属なら登録者獲得の心配がない。
  • トレンドは”なまもの”ですから普段の配信をこなしながら常に一人だけで新しいことを考え出していくのは負担が大きい。
  • それならプロダクション所属として活動・同所属タレントとのコラボなども行いながら次を模索し続けられる環境にいた方が諸々の点で自身へのフィードバックが大きそう。
  • アバター制作に始まり技術的な部分や企画についても当然プロダクションが環境を整えてくれるのでその点はけっこう楽かもしれない。
  • 折衝等がある場合の雑務はプロダクション側が処理してくれるので自分がやることに注力できるし、更に通常の配信以外の仕事案件も提供される可能性がある。
  • プロダクションのメリットとしては・・・・網を大きく広げるように色んな個性の配信者をばらまくことができる。しかも配信者(チャンネル)ごとの登録者数・再生数というシビアな情報が逐次わかるので視聴者が求めるコンテンツ・アイドル性・マーケット動向が読みやすい。

そんなプロダクションにタレントとして入れてもらうための倍率…
リアルで生身で商売するタレントはその拘束時間の長さ・賃金の安さを「下積み期間」と称して人生の5年、10年を捨てる覚悟で臨むように求められますが、それに対してVTuberはキホン自宅でできるネット配信のお仕事になるので今風の働き方スタイルとして魅力があり応募もしやすい印象があるんだと思います。
でも、そう簡単なものでもなさそうです。
動画6

抜き出し動画尺:1分43秒 ※話を全部見たい場合はYouTube側で再生してください。

  リンク:2020/12-2021/2…のVTuberスパチャランキング1〜10位はこちらです
※このリンク先の資料内容については部活で時間をかけて解説します。

 6-5  今後はエロも要素の一つに… 
ビデオが一般家庭に普及するのに一番貢献したコンテンツは成人向けビデオだそうですが、VTuber配信でも既にアダルトが存在します。

まずは海外の方です。配信者のMelodyさんは「性的な映像をリアルタイムで配信するバーチャルカムガール」と自己紹介していますが、YouTubeガイドライン内での活動はもちろん過激なものはNG。

それでもChaturbateというライブチャット側では後発にもかかわらず数千人のリアル・カムガールたちをゴボウ抜きしてトップページにオススメとして君臨し続けるなど異常な人気を誇るそうです。

もうひとつエロ要素をウリにしているVTuberを紹介しておきます。
リンク:Mochatan ch. / 萌々嫁もか YouTubeチャンネル
こちらは日本人ですが、上で紹介しているMelodyさんよりストレートでYouTubeガイドライン的にBANされるのでは?というギリギリの線を行ってます。
配信映像の絵面は全く普通。ちょっと見た感じではよくあるゲーム配信に思うかもしれません。
実際…ゲームしてますしね。
どういう手法なのかは…実際にライブのアーカイブを見ればすぐわかると思います。


かつて日本でOVA黎明期の一翼を支えた「くりぃむレモン」シリーズはあまりにも有名ですが、この「アダルトアニメ」というチャレンジの過去の成功を見てみてもアニメ調の2D VTuberにもエロな訴求力があるでしょうしエロVTuberが出てきてそれが人気になるのも当然の流れに感じます。
※現在は(地上局向け放映作品でも)エロ要素がデフォルト扱いのため場合によっては急遽放送が打ち切られるトラブルもありますが…つまり、それくらいエロが一般的な扱いになっています。

このジャンルの性として今後全身トラッキング…場合によっては3Dアバター併用しての仮想転写を求める方向も当然出てくると思います。
もちろん個人でそれを行う人も出てきそうですが当然YouTubeでの配信は無理ですから、それが可能な配信プラットフォームに移動していく & ホスティング含めそれらの事業にそろばんをはじく企業も既にたくさんあるような気がします。
そしてこのジャンルでの成功が[ 仮想世界 & アバター越し ]というスタイルを一般層へ浸透させるキッカケになるのかもしれません。
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動画7 この動画は黎明期の成人向けアニメED。この動画は記事本文と直接は関係ありません。

動画尺:3分33秒 ※くりぃむレモンより前に出ている作品シリーズでこれは3作目だそうです。


 6-6  唐突にスピリチュアルな話になりますが… 
1842年から続いていた地の時代は昨年12月22日から風の時代に切り替わったようです。
(デジタル的に切り替わるのではなく前後2,3年かけてのクロスフェード)
それまでの土(地)の時代は上下関係を引きずる権力社会であり物質や財などの所有主義が特徴でしたが、風の時代に入った今は共有が大切になるんだとか。
そしてボーダレス化にすすんでいくらしい・・・

つまり会社組織に身を置くにしろ、風の時代は国籍・性別に縛られず常に自由な発想で自身の働きが社会に対して何を与えることになるのか?を考えつつ個々の力を色々試していった方が潮流に乗りやすいです。…だそうです。

例えばこう考えて良いかもしれません。
浮いてしまうとか考えずに積極的に自分が笑顔でいられる環境を見つけ、そこで共有できるもの・役に立てることがないかを常に自分に問いかける・・・常に笑顔でいられるように。

次の 7 のサンプルで紹介しているVTuberさんたちのライブに参加する度そんな気がしてきます。これは世界を繋いでいるんじゃないかな・・・・
視聴者との楽しい時間を共有することを一義として配信していますしね、
もちろん、場を世界まで広げなくても例えば日本人Youtuberさんが特定のコミュニティ向けで配信していてもそこには必ず何かの共有があるからね。

一方、アクセス稼ぎ(収益)のみに目が行ってる迷惑Youtuberが早々にダメ出しされるのは勿論普通に考えてNGだということもありますが、それ以前に物質的金銭的欲求に囚われたままな状態の人・平穏を乱す人を世界のノイズ源と今まで以上に強く認識するように私達が変わってきているのかもしれません。


 7.  主題-2. アバターの表情について          

さて、今回のコンテンツで取り上げたかった主題のもう一つですが、アバターの表情について最近感じていたことをいくつかのサンプル動画を挟み込みながらまとめておきます。

現在、2D・3Dの区別以外にもアバターCGへの反映…追従するための方法として以前からあるモーションキャプチャに加え「FaceRig」やiPhoneX以降にある「アニ文字」をはじめいくつかの方法が存在しますし、中には動きに自然で柔らかい動きを与える自動補間を組み込んだものもあるようです。
Live2Dのアップデートで口元表情が豊かになったと話していたVTuberさんもいましたから当然表情に関する部分は重要視されているようです。
また、表情を”中の人”もしくはスタッフさんが手許操作で変える仕組みも存在します。
アバターにとっての表現力アップはそれだけ生身の人間の動きに近付きますしキャラクター魅力度増しに繋がりますから今後も更に洗練されていく部分ですね。

 7-1  フルボディトラッキングについて… 
表情云々の話に入る前にフルボディトラッキングの現状について簡単に触れておきます。

生身の動きを正確に滑らかにアバターに反映させるにはモーションキャプチャーシステムが必要となりますが、その機材は規模次第ですけど概ね250〜1400万円します。

さすがに個人宅に持ち込んで使うものではありませんが、もっと安価でお手軽に構築することも可能です。但しセンサーに囲まれた空間でHMDを被って更にVIVEトラッカー6〜10個を装着しVR機器を用意して・・・と、やっぱり機材だらけ。

でも通常のVTuber配信だったらThreeDPoseTrackerやSimple Motion Trackerというツールを使えば、あとはWebカメラのみでも可能なので個人でフルボディトラッキングを行っているVTuberは概ねこのあたりで落ち着いてるみたいです。

…と言うか、前述のポン子はKinectを使ってると言ってた記憶があります。
こんな具合にやろうと思えば選択肢はそれなりにありますけれど、ここで話題にしているのはあくまで表情です。

顔表情のトレースにほぼ特化しているものにパーフェクトシンクという技術がありますが、PC上で活用するためにはfaceIDの使えるiOS機器・3Dモデル・シェイプキー編集ソフト(Blender)・ iFacialMocap…が必要。。
そもそもパーフェクトシンクってiOSでAR機能を活用するためのものですからiPhone/iPadが出てきますw
こうして見てみると、やっぱりややこしいですね。
とりあえずバストショットが主な配信だったらFaceRigとかそのへんのソフトでWebカメラから顔を認識させる方法に落ち着きそう・・・

PC向けのトラッキングでよく使われているのは次のものがあります。
  • FaceRig
  • 恋顔
  • 2DR
  • 3tenePRO V2
  • Luppet
  • VmagicMirror
  • VDraw
  • VUP
※Luppetもしくは3teneにLeapMotionというセンサー&ホルダーをプラスすれば手と指の動きの追従ができます✿
また、VmagicMirror・VDrawはハンドトラッキングが可能です。(マウス/キーボード使用)


つまりフルボディトラッキングにしても顔のみのトラッキングにしても選択肢がそこそこあるのでいくらでもやりようはあるのですが・・・そのために選択の難しさ・煩雑さが伴っているのが現状のように感じます。

  7-2  外人さんの方がアバターをうまく動かせてる? 
で、ここからが本題なのですが…そういう技術の話とは別にアバターを演じる側!
※3Dは表現力で今後更にブラッシュアップされていくでしょうから今の時点では触れません。以下はLive2Dによる2Dアバターのお話です。

ここ何ヶ月か外人VTuberを見てきて感じたのですが、明らかにアバター表情が豊かで、TVアニメや劇場アニメのように感情表現を意識した作画をしているように感じます。
でもこれはリアルタイムに… つまり[ ライブ中に配信者さんの顔表情や頭・体の動きを読み取ったソフトがfpsレベルで生成している ]アバターなんですよね。

もちろん(2Dの場合等は)多彩な表情を作るための色々なパターンのパーツが揃えられていることが前提ですが、見た感じ”手許操作”で表情変えを行ってるシーンはそう多くはなさそうなので、これはやっぱりトラッキングによるものなんだろうなって思うんです。

ですから配信者さん(中の人)がトラッキングツールに対してどれだけ適切な情報を与えることができるのかが重要な気がします。

情報を与えるというのは結局のところ中の人の表現振れ幅の大きさや躊躇いないアクション…等です。
身近な例だとSecond Lifeのデフォルトのジェスチャーが参考になると思います。
外人クリエーターが作っているせいか日本人の習慣にないようなものばかりですし・・・ 


下の動画で紹介しているVTuberさんは全てhololive-EN所属の方たちです。
同hololive所属日本人VTuberでも一部には表情豊かに出せてる方がいますが、そうじゃない場合ほとんど表情変化が見られません。(喋り内容に追従していない)
所属プロダクションが同じなので多分使用しているシステムの部分については一緒だと思うのでそこで「もしかして振れ幅の大きい外人さんの方が?」と思いました。
もちろん顔パーツのパターンの多さも影響するでしょうけど。

 7-3  サンプル動画  
比較的わかりやすいサンプルを何本か貼っておきますので実際に見てみて下さい。
顔芸が得意な小鳥遊キアラの変化がわかりやすいのでキアラ配信のサンプルが多いです。

※ここでは主に日本語訳チャンネル(切り抜き師さん)がアップされてる動画を貼ります。
※切り抜き師さんのチャンネルがいくつかありますが、適切な日本語を充てて下さっています。
※下の6つの動画のサムネの絵とタイトルは和訳編集の方が「切り抜いた部分の」内容把握用に付けて下さっているものなので元動画全体の内容とは異なる場合もあります。

 
 7-3-A  動画8 開始数秒後に大きな笑い声シーンが編集で挟まれてます。(音量注意)
動画尺:1分32秒  リンク:元動画(チャット付き)はこちらをご覧ください。(頭出し済)
 
 7-3-B  動画9

動画尺:1分43秒 元動画のリンクは下にまとめて載せています。

 7-3-C  動画10

動画尺:1分50秒  リンク:元動画(チャット付き)はこちらをご覧ください。(頭出し済)
 7-3-B 7-3-C の2箇所はこの元動画の 頭出しの場所 〜 1:14:04 の間に入っています。

 7-3-D  動画11

動画尺:3分1秒  リンク:元動画(チャット付き)はこちらをご覧ください。

 7-3-E  動画12

動画尺:1分28秒  リンク:元動画(チャット付き)はこちらをご覧ください。(頭出し済)

 7-3-F  動画13

動画尺:3分12秒  リンク:元動画(チャット付き)はこちらをご覧ください。

 7-4  まとめ  
6つのサンプルに出てきているVTuberさんはhololive-EN(5人いるEnglishチーム)の方々ですが、他の方の配信見ていても同じような傾向を感じます。

上でも触れていた通り欧米人は普段からオーバーアクション気味(?)で仕草や表情にメリハリがあってトラッキングの反応が良い(トラッキングソフトに適切な情報を与えることができる)のかもしれません。
もちろんそれを捉えてアバターに反映させてるトラッキングソフトの優秀さもあるでしょうね。
尚、アバターもそれが2Dか3Dかによって可動範囲や表情や滑らかさが違います。

 7-5  補足説明・切り抜き師  
hololive-ENは英語配信ですが、ライブ配信中の面白いシーンをチョイスして翻訳字幕をつけて紹介活動されている方々がいます。
YouTubeの他の動画の転載?と間違いやすいですがチャンネルを盛り上げるために一役買っていて元配信者さんも切り抜きを楽しんでいますから公認みたいなものです。
今回このページに貼り付けている日本語訳動画は以下の方々の動画を持ってきています。

その他、大勢の(英語⇔日本語)切り抜き師さんたちが切り抜き翻訳活動されています。
日本語配信のホロライブの方にも切り抜き師さん(切り抜き編集のみ)を見かけます。

 8.  スキル                   
次の話題です。VTuberさんたちを見ていて気付いた部分や今後の参考になりそうなもの… つまり注目しておいた方が良いかなと思ったものですケド、サンプル動画をあげて紹介しておきます。

 8-1  バーチャルおばあちゃんねる 
FaceRigの使用例としても有名な人気チャンネルです。
バーチャルおばあちゃんねるはFaceRigのサンプルアバターをそのまま使用しているそうですが、SteamでDL購入(基本ソフトは1480円)してインストールするだけで誰でもアバターを動かしてみることはできそうですね。
動画14

動画尺:33秒
ツール買って手持ちのPC & Webカメラでできるのなら敷居はそう高く感じません。
ツールが多い・組み合わせがわからない・選択肢が多く最短コースが見えないという人は普通にたくさんいそうですけど、一番シンプルなとこからスタートしてみるのが一番良いのかも。

 8-2  加賀美ハヤト 3Dモデルお披露目ライブ 
にじさんじ所属VTuberの加賀美ハヤトさんの3Dアバターお披露目ライブですが、YouTubeで無料公開されたこのライブは配信中の最高同時接続者数が13万人を超えたそうです。
また、公開初日の1日で再生回数が100万回を突破したことでインパクトのある出来事として扱われています。

(2021.7追記:桐生ココさんの卒業ライブは同時視聴者数約50万人・当日の再生回数は520万回を超え…2時間のライブ中に集まったスパチャは約3450万円…と大きく記録更新しています)

動画15

動画尺:1時間5分18秒

映画やゲームの3DCGで目が肥えてしまった今の私達から見ると画面全体の質感も人物のツクリも造形もぜんぜん届いてないと思うかもしれませんが、これがリアルタイムに「仮想転写されたステージ」だと言うことを忘れてはいけません。
…っていうか「もうここまで行ってるの!?・・・」って衝撃受けました(;╹⌓╹)
映像面でのリアリティ追求は今後確実に洗練されていく部分なので心配いりません。

それよりも3Dフルボディトラッキングでこの人数をカバーし、シンバルにまでトラッキングをかけているのはもう呆れて物が言えないレベルですごいことなんです✿
数百万円のコストかかっているそうですが・・・・・・

でもしかし! ライブ中のスパチャで1000万円超えてるので no problem!
つまりそれだけ集客力・訴求力のある試みでありコンテンツだったということですし、ここまで辿り着けたことへの称賛です。

例えば「加賀美ハヤトって誰?」という人であっても[ 仮想世界絡みでこれからの技術に関心があるならば、自身の姿をアバター化して仮想空間に転写させる…]という技術には可能性感じると思います。

  • YouTube配信に留まらず将来全ての人間が依存する技術なのは確かですから。
  • 中には「ここまで届いたか!」的オマージュでスパチャ投げてた人もいたと思います。


  リンク:加賀美 ハヤト/Hayato Kagami  YouTubeチャンネル


 8-3  アイドル系VTuberの3D化が始まっています。 
(2021.3.18追加)VTuberの3Dアバター化自体は特に珍しい話ではありませんが、たまたまYouTubeのオススメに出ていたので紹介しておきます。

こちらはホロライブプロダクション所属のVTuber”さくらみこ”の3Dですが、もちろんフルボディトラッキングで全身の動きをトレースしています。

見てほしいのは…抜き出した動画の最後の方で出てくるメモを拾い上げるシーン。
トラッキングの対象を追加すれば上例”加賀美ハヤト”のシンバルのように動かせるモノとして扱うことができます。 ※別の方法で行っているのかはわかりませんが念のため。

動画16  ※冒頭ちょっとうるさいので音量に気をつけて下さい。(音量注意)

抜き出し動画尺:1分15秒 ※YouTube側で開くとチャットも表示されます。
リンク: Miko Ch. さくらみこ YouTubeチャンネル
 

次は…同じくホームにオススメで出ていたのですが、ホロライブプロダクションの一番最初のタレント(バーチャルアイドル)の时乃空。チャンネル登録はしてたけど最近見れていなかったです。

この方は2017年9月7日からVTuberとして活動していて、2019年3月にビクターエンタテインメントからメジャーデビューしているのでもう一般的に見てもアイドルですね。
今はまだ広い層に浸透してるとは言えないバーチャルアイドルですがお金稼げる存在だったらそれは既にプロとして一定の支持を得られてるわけですから、それを夢見て今後も 6-4 で触れた通り3Dアバター姿のアイドルやタレントがたくさん誕生してくるんだと思います。

動画17

抜き出し動画尺:36秒 
記事上のサンプルとしての貼り込みなので(曲の途中部分の抜き出しで)申し訳ないのですが… YouTube側で開けば最初から見ることができるので興味があったら御覧ください。
リンク: SoraCh. ときのそらチャンネル YouTubeチャンネル

このように3D化されたVTuberアバターは”のっぺり”していて硬さを感じますが、このあたりは今後少しずつ良くなっていく部分だと思います。

リンク: ちなみに时乃空(ときのそら)は2017年9月7日の初配信の時点からフルボディトラッキングで全身動くアバターでの配信でした
※前年に誕生したキズナアイも更にその前のポン子も全身動かしていますからフルボディトラッキング自体はそう新しいものではありません。


 8-4  SLで言うところのマシニマ制作のノリ??? 
(2021.3.6追加)前出と同じ配信者さんの紹介になってしまうのですが・・・・
チャンネルのシャドウBAN… 今回で3回目っぽいけれど、間違いなくGoogleのAIの誤判定によるものなんですよね。そしてすでに十日が経過…

何れにせよ配信者として視聴者への現状説明として急遽この動画を制作してアップされていました。
まぁ普段ライブ見てても感じていましたが、トラッキングを使ったアバターの操作ってしっかりと”見れる”絵を簡単に作れてしまうんですよね。
動画18

動画尺:1分3秒 ※削除された数十本の動画は3/6未明元に戻りました。

つまりこれは私達Second Lifeのユーザーがインワで

  • 牢屋のオリっぽいオブジェクトを作って↓
  • アバターの前に置いて↓
  • …そして動画撮影

…みたいな、マシニマ制作と同じことをやったんだろうなって思います。
確かにそれなら簡単に短時間にそれっぽい動画は撮れますね。
VTuberにとって最早こういう動画制作はぜんぜん手間じゃないのかもしれません。

もう一本、本編ではない短尺動画。
たまに30秒に満たない短尺動画をアップすることがありますけれど、同じく制作に手間はかかっていないんだと思います。

この動画のあと、ネタでドイツ語配信を行っていますが殆どの人は何言ってるか理解できない状態でした。まぁ途中からいつも通りの英語&日本語配信に切り替えてますがw

動画19

動画尺:15秒 

スプライトアニメそのものですし もちろんアバター素材など準備は必要ですけど、こういうレベルのアニメがわりと短時間に制作できるって面白いんじゃないかなって思います。



 9.  ENメンバーの紹介                
これは今日の内容・本題とは全く関係ないのでスルーでもかまいません。
でも貼ってる動画は短尺ばかりなので時間がある時にでも見てください。

hololive(ホロライブプロダクション)はCOVERという日本の会社が運営しているのですが、hololive-EN(English)はその中の英語圏向け配信を行うメンバーを指しています。
 2020年9月からスタートしたこのhololive-ENは現在5人いますけれど、今回の記事をキッカケにもし外人さんVTuberの英語配信に関心持たれたら・・・と、いうことで紹介しておきます。
 @COVER

上画像の左から順に・・・

 9-1  イナ(イナニス)  動画20

抜き出し動画尺:1分18秒
日本語勉強中ですが既に流暢な日本語しゃべるので日本人との会話も全く違和感ありません。
ENメンバーは日本語喋れる人が多いケド、ENオーディション合格基準に日本語スキルは特に関係ないそうでそれより多才さが求められるのだとか・・・。彼女は日本語以外に韓国語もある程度話せるようです。
で、ちょくちょくライブ配信でプロ級の絵を描いてます✿(画像例: リンク1リンク2リンク3
日本のサブカルにどっぷり。そしてゲームしながらたまに「だめだね〜だめよ〜」とか日本語で歌ってますw ゆるキャン△の犬山あおいの…「関西弁」が好きらしい・・・
リンク: Ninomae Ina'nis Ch. hololive-EN YouTubeチャンネル

 9-2  キアラ(小鳥遊キアラ)  動画21

動画尺1分26秒 リンク: 元動画(チャット付き)はこちらをご覧ください。(頭出し済)
ともかく女の子が大好き。コラボでは相手のパンツの色を聞くのが定番っぽい?
この動画では自分が操作してるキャラのおしりに目を奪われて…たところを、大好きなカリ(チャットに出現)に目撃されてしまって早口で言い訳してるところです。
浮気バレたダンナみたいだけど・・・ あと、視聴者の反応に対してたまに本気で拗ねます。
尚、キアラはドイツ語圏のオーストリア出身ですが、日本語・英語も早口で喋れます。そして曲も出してて絵も上手い。(Working Holidayで1年間日本にいましたが2021.2末に母国に戻っているので現在はオーストリアからの配信です)
リンク: Takanashi Kiara Ch. hololive-EN YouTubeチャンネル

 9-3  アメ(アメリア)  動画22

動画尺:2分9秒
(イナは蛸まとってるしキアラは鳥だしカリは死神でぐらはサメ…Holo Myth”神話”がテーマのhololive-ENメンバーの中でアメだけが唯一の人間設定です。)
アメは声のトーンも喋り方も普段は陽気で明るく同時に清楚っぽい印象も与える可愛らしい女の子という感じですけど、どこまでもマイペースでイタズラっ子キャラだとすぐ気付くと思います。
あと、ネトゲでゲーム内の他メンバーの暴言に対しては猛烈な勢いのタイプで強い口調で煽るしギャップを感じることも多いかもしれませんw
リンク: Watson Amelia Ch. hololive-EN YouTubeチャンネル

 9-4  カリ(カリオペ)  動画23

動画尺:4分23秒
日本語勉強中という話ですが、簡単な会話くらいならできるくらいになってるみたいです。
絵が上手いラップの人という印象がありますけれど、ま〜ENは本当に多才な人が多い感じ。
イナと同じくたまにお絵描き配信(Drawing)をやっています。
威圧的な雰囲気を感じるかもしれませんがカリは他メンバーへの面倒見がよくけっこう激甘w
すごく繊細な感覚持ってるのに興奮するとFuck You!と叫び、その声量の大きさで音割れしたりDiscordが声を拾えなくなるシーンも見かけます。
リンク: Mori Calliope Ch. hololive-EN YouTubeチャンネル

 9-5  ぐら(がうるぐら)  動画24

動画尺:3分54秒 リンク: 元動画(チャット付き)はこちらをご覧ください。
サメちゃんとも呼ばれてます。チャンネル登録者数増加率はVTuberで一番(動画25参照)
英語配信によって海外勢視聴者が加わることでの飛躍的なマーケット拡大を感じます。
ライブ開始数分で1万以上の”いいね”がつくこともザラですし…海外でも妹ポジションがウケていそう。
※下に貼った動画25は 2020/7〜12 三ヶ月のランキング変動です。 
※ ぐらのチャンネルは2020/9スタートなので3ヶ月で登録者数178万人に達していますが、勢い止まらず2021年3月半ば現在 239万人です。
リンク: Gawr Gura Ch. hololive-EN YouTubeチャンネル

動画25  (参考)2020年7月〜12月の登録者数変動

抜き出し動画尺:1分38秒 ※このミライアカリはVTuber四天王と呼ばれているうちの1人です。

動画26  (参考)ホロライブVTuberの登録者数変動(〜2020/12/20)


 9-6  ENの雰囲気を知るのに役立ちそうなサンプル 
動画27

動画尺4分7秒

動画28 (日本語教室)

切抜き再生部分の動画尺:9分 ※通信の問題でGawr Gura(サメちゃん)は音声出演。
※ウェザーニュースのポン子がこの動画勧めていたので紹介しておきます✿
 リンク:ノーカット元動画(チャット付き)はこちらです。

動画29 (ラップ)

動画尺:5分13秒 (この動画はYouTube側で見ればチャットも表示されます)
頭部(顔)のみのトラッキングの弱点として全身の動きが少しぎこちなくなってしまいます。
なので全身の動作を滑らかに見せる場合はやっぱり3D&フルボディトラッキングになりますね✿
※3Dアバターの動きは上の方で紹介している 8-2  8-3 の動画が参考になります。

動画30 (浴衣の下にパンツ履くか履かないか)

抜き出し動画尺:3分37秒  リンク:元動画(チャット付き)はこちらをご覧ください。(頭出し済)

動画31

動画尺:4分9秒  リンク:元動画(チャット付き)はこちらをご覧ください。(頭出し済)
リアルでの料理づくり等を配信したことがありますが、その場合長い手袋着用して画面に肌が(生身の身体が)出ないようしていました。つまり "中の人はいない" 設定で、これは徹底されてるそうです。
また、同プロダクションのホロライバーどうしは生身で会うのは全く問題ないけどこの仕事と関係ないプライベートの友だちに対してはVTuberの仕事していることは話すことが許されてないみたいです。


 9-7  EN配信の楽しみ方 
ところで、hololiveの中では視聴者のことをニキ(ネキも同義)と呼んでいます。敬意を込めた表現。
配信者さんがニキと言ってる時は視聴者を指していると思ってください。(JPニキ・Japaneseニキは日本人視聴者を指す)
※日本で生まれたネットスラングですが、ここでは海外視聴者も使っています。
※兄貴・姉貴の略ですがまとめて言う場合は(女性がいても)ニキと表現します。
※チャット内でも用いられてる表現です。

あと、そもそもの英語配信の楽しみ方ですが… よっぽどの英語アレルギーでなければ意外と普通に楽しめると思います。
ネイティブな早口で聞き取れなかった部分とかけっこうあるのですが、何て言ってたのかわからなかった部分もチャット欄の反応書き込み見ればなんとなくわかるので安心。
(簡潔な表現としての)英語スラングも飛び交ってるので何気に英語勉強にもなりますw

尚、チャットへの書き込みは「配信者さん&チャットの皆」に通じるようにするなら当然英語で書いた方が良いですが、特にそんな意図もない場合は堂々と日本語で書いてOKです。
三ヶ国語話せるトリリンガルのキアラなら日本語(漢字も)読めるので、たまたま目にはいった日本語のカキコを読み上げる場合は日本語で返してくれますし必要なら海外勢向けに一緒に英語翻訳もしてくれます。
※キアラのチャンネルでは日本人存在アピールのため日本語コメントを推奨しています。

海外向けの配信だけど、配信者メンバー全員が日本大好きオーラ出してますし英語話しててもちょくちょく日本語が飛び出す感じ。
キアラの配信は特にその傾向が強くて日本人視聴者へ向けての配慮が見られます。
また、チャットの海外勢もその傾向が見られるので実際、日本人にとって居心地のいい場所です。
※キアラはたまに日本語オンリーという回もやってくれてます。

但し、ここは海外勢向けの配信ですから日本人にとって大きな問題があります。
ライブ配信の時間帯です。下図は概ねのコアタイム

イナは早朝・キアラは深夜帯〜早朝・アメ・ぐらはお昼前後。
つまり、日本人にとって"寝てる" か "支度で忙しい" か ”移動”か "仕事で拘束されてる"時間とちょうどかぶるのでカリの配信以外はライブに参加というのは難しいかもしれません。
カリは夜とは限りませんが何れにしても日本人にとって視聴しやすい時間帯が多いです。

※メンバーによって配信頻度・スケジュールが異なりますが実際には配信がかぶってることが多い。
※あくまでこの時間の配信が多いというだけで、全く違う時間帯にライブスタートすることもあるので注意してください。
※1本あたりのライブ配信は概ね3〜6時間です。(コラボ企画などコンテンツによっては1.5時間)
※メンバー限定配信もちょくちょく行われています。プライベートな内容が多いです。

※ hololive-ENではなくhololive(つまりJP)所属のCoco Ch. 桐生ココの母国語は日本語ではありませんが最初の配信と比べるともう随分流暢な日本語喋っているように感ます✿


フェルティア@felutiahime

動画32



その他…
リンク:親にVTuberやっていることをカミングアウトするぺこら(頭出し済)

でんちゃ向け リンク:納豆の話をする2人の外人さん



このコンテンツは3D仮想世界Second Life内デジタルアカデメイアの部活で使用するもので一般公開向けを意識して書いていません。リンクもしないようにお願いします。

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