2026年11月4日水曜日

Mac mini (2011) dGPU故障時のiGPU固定化・復旧手順・まとめ

Mac mini (2011) dGPU故障時のiGPU固定化手段

⚠️ PRAMクリア・内蔵電池(BR2032)交換後の注意:
PRAMクリアや電池交換を行うと設定がリセットされ画面が映らなくなるだけでなく、SIP(システム保護)が自動的に有効に戻ってしまいます。
これが有効のままだとシングルユーザーモードでのNVRAM書き込みが拒否されるので、必ず最初に以下の「ステップ0」を実行すること。

ステップ 0:リカバリーモードでSIPを無効化する

1. Mac miniの電源を入れ、すぐに Command + R を押し続けてリカバリーモードを起動。

2. メニューの「ユーティリティ」から「ターミナル」を開き以下を実行。

csrutil disable

3. 実行後、左上のアップルメニューからMacを一度「システム終了」させせる。

【手動ルート】初回・クリーンインストール時の設定手順

初めてiGPU固定化を行う場合、またはOSを再インストールした場合はシステム領域に自動実行ファイルを仕込む必要があります。
Macの電源を入れ、すぐに Command + S を押し続けてシングルユーザーモードを起動する。

1. 書き込み権限の取得とNVRAM書き換え

mount -uw /
nvram fa4ce28d-b62f-4c99-9cc3-6815686e30f9:gpu-power-prefs=%01%00%00%00
nvram -d boot-args
reboot

2. 通常起動後のターミナルでスクリプトと常駐設定を配置する

上記コマンドで一度通常起動(デスクトップ画面)まで進める。
シングルユーザーモードでのファイル作成はOSのバグで弾かれやすいため、起動後の通常の「ターミナル」アプリを開いて、以下のコマンドをそのまま貼り付けて実行するのが確実。

# 給電遮断スクリプトの作成(Python版)
sudo sh -c "cat << 'EOF' > /sbin/disable-amd.sh
#!/usr/bin/env python
import os
os.system('nvram fa4ce28d-b62f-4c99-9cc3-6815686e30f9:gpu-power-prefs=%%01%%00%%00%%00')
EOF"
sudo chmod +x /sbin/disable-amd.sh

# 自動実行設定(LaunchDaemons)の登録
sudo sh -c "cat << 'EOF' > /Library/LaunchDaemons/com.disable-amd.plist
<?xml version=\"1.0\" encoding=\"UTF-8\"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC \"-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN\" \"http://apple.com\">
<plist version=\"1.0\">
<dict>
    <key>Label</key>
    <string>com.disable-amd</string>
    <key>ProgramArguments</key>
    <array>
        <string>/sbin/disable-amd.sh</string>
    </array>
    <key>RunAtLoad</key>
    <true/>
</dict>
</plist>
EOF"

# 設定をOSに即時認識させる
sudo launchctl load /Library/LaunchDaemons/com.disable-amd.plist

【USBメモリ一発復旧ルート】今後の再発時に手打ちを無くす方法

一度上記の手動ルートを完了してしまえば自動実行ファイル(shやplist)はHDD内に保存されます。
今後、PRAMクリア等で画面が映らなくなった(NVRAMがリセットされた)場合は、長いコマンドを手打ちする必要はなく、以下の「NVRAM書き換え専用スクリプト」を保存したUSBメモリを用意するだけで挿すだけで復旧できるようになります。

A:事前準備(通常起動できているmacで作業)

USBメモリ(ボリューム名を半角英大文字で RECOVERY としたもの)を用意し、テキストエディタで以下のコードをそのまま貼り付けて fix_gpu.sh というファイル名でUSBメモリの直下に保存。

#!/bin/sh
# 消えてしまったNVRAMのiGPU固定命令を再書き込みするスクリプト
nvram fa4ce28d-b62f-4c99-9cc3-6815686e30f9:gpu-power-prefs=%01%00%00%00
nvram -d boot-args
echo "--- NVRAM Fix Completed! Rebooting... ---"
sleep 2
reboot

B:今後、トラブル(再発)が起きた時の復帰手順

1. Command + R でリカバリーモードを起動後、ターミナルで csrutil disable を実行して一度システム終了する(SIP解除)。

2. 【重要】Macの電源が切れた状態で、あらかじめUSBメモリを挿しておく。

3. Command + S でシングルユーザーモードを起動。黒い画面が出たら以下を入力して手動マウントしスクリプトを実行する。

mount -uw /
ls -l /dev/disk*

💡 どの番号がUSBメモリか分からない場合の見分け方:
一度USBメモリを物理的に引き抜いてから、もう一度 ls -l /dev/disk* を実行。
リストから消えた数字(例:disk3s1 など)がUSBメモリの番号。

※番号を確認した後は、USBメモリを挿し直しただけでは認識しないため、一度Macの電源を切り、もう一度「USBメモリを挿した状態」でCommand+S起動をやり直して本番のコマンドへ進む。

USBのdisk番号(例ではdisk3s1とします)が分かったら、以下を順に入力

※うちのモデルはCTOで750GB HDD+256GBのデュアルドライブ構成だったので外部に挿したUSBメモリの番号が3になったらしい・・・

mkdir /tmp/usb
mount_msdos /dev/disk1s1 /tmp/usb
cd /tmp/usb
sh fix_gpu.sh

※USBメモリを「Mac OS拡張形式」にしている場合は、mount_msdos ではなく mount_hfs を使用。
実行後は全自動で処理が完了し再起動がかかる。

正常に設定が完了したかの最終確認手段

ターミナルを開いて以下の3つの手段で答え合わせ。

確認①:自動実行タスクがエラーなく稼働しているか

sudo launchctl list | grep disable-amd

👉 画面に 0 com.disable-amd と、左端に「0」が表示されれば自動実行は成功。

確認②:NVRAM(iGPU固定設定)が維持されているか

nvram -p | grep gpu-power-prefs

👉 gpu-power-prefs=%01%00%00%00 と表示されれば成功。

確認③:【重要】Macs Fan Controlによる物理的な温度検証

システム情報(SPDisplaysDataType)を確認した際、表示上だけ「AMD Radeon 6630M」のまま変わらない現象が起きることがある。
本当にiGPUへの迂回とdGPUへの給電カットが成功しているかは、Macs Fan Control などのアプリで各チップの温度を確認するのが一番確実。

・Intel HD Graphics 3000(iGPU): 40℃〜50℃前後(画面出力を担当してフル稼働しているため熱を持つ)
・AMD Radeon 6630M(dGPU): 30℃台(給電がカットされ完全に眠っているため室温近くになっている)

2026年10月30日金曜日

BR2032交換についてのメモ

内蔵のバックアップ電池BR2032(CR2032代用可)を交換もしくはPRAMクリアを行ったことで基盤設定が完全に初期化され、再び「白画面フリーズ(起動ループ)」に戻ってしまった状態から、一気に対策完了まで持っていくための復旧方法。

dGPU(6630M)への給電を止める

 Mac mini(2011)の壊れたdGPU(6630M)をスルーしてiGPU(intel HD Graphics 3000)を使用するソフト的な迂回で復活したMac miniですけど、ソフト的に封じているだけで機能不全を起こしてる6630Mが完全に沈默しているわけではありません。
ですから負荷に関係なく競合のような状態が起きてしまうことがあります。

2026年10月29日木曜日

Mac mini 2011 GPU故障(Radeon 6630M)PRAMクリア後の再復活手順

PRAM(NVRAM)クリアを実行したり、内蔵ボタン電池の消耗によって基盤の設定がリセットされ、再び「白画面フリーズ(起動ループ)」に戻ってしまった場合の復旧手順です。OSの再インストールは不要で、基盤命令の再書き込みのみで復活します。

2026年10月24日土曜日

Mac miniの6630Mを回避させる(メモ)

再起動を繰り返す症状…起動中、iGPUからdGPUに切り替わるタイミングで戻る症状はdGPUのRadeonHD 6630Mが機能していないのが原因なので、それを回避しCPU内蔵のiGPUに固定させ正常起動するようにする作業。

2026年7月4日土曜日

NotebookLMのPodcastで遊ぶ

NotebookLMの音声解説を使って遊んでいます。
最初はGeminiにプロンプト書いて台本を作らせてからNotebookLMに投げていたのですが、PodCast番組の音声ファイルを生成する際に脚色と喋り台本作成をこちら側のAIが行っていますから、特に意識して台本を用意しなくても問題はありません。

2026年5月12日火曜日

航空宇宙機で使用されるCPU

機種名 系統(サブシステム) 採用CPU(詳細型番) 備考
エアバス A320 飛行制御(ELAC/SEC) Intel80186 / Motorola68000 異なるメーカーのCPUを混在させ、設計上の欠陥による全停止を回避。
MC68000はMacintosh Classicなどで使用されていた。
ボーイング 777 主飛行計算機 (PFC) AMD29050 / Motorola68040 / Intel80486 3つのチャンネルに別々のCPUを採用。トリプル・リダンダンシー(3重冗長)の徹底例。
ボーイング 737 MAX 飛行制御計算機 (FCC) Intel80286 旧来の設計承認を維持するために採用を継続。NEC PC-9801VXで使用されている。
F-35 ライトニング II 統合コアプロセッサ (ICP) PowerPC G4(7410)
PowerPC G4(7448)
Altivec演算ユニットをセンサーフュージョンに活用。TR-3改修で次世代へ移行中。
F-22 ラプター 統合プロセッサ (ICP) Intel i960 → PowerPC750(G3) 初期はi960。近代化改修によりPowerPC G3へアップグレード。
国際宇宙ステーション (ISS) 指令・データ管理 (C&DH) Intel 80386SX 安価なQFP(表面実装)で能力も低いものの放射線耐性が高く、実績豊富な386が制御の基幹を担う。これはPC9801NS,9801USと同じCPU。

スペースシャトル 汎用コンピュータ (GPC) IBM AP-101 (386相当) 初期の8086相当から386相当へ改修。5台の冗長構成で運用された。
F-15E / F-16 ミッションコンピュータ (MMC) PowerPC 750FX / 7447A 近代化改修パッケージにより、従来の軍用独自規格からPowerPCへ置換。
マーズ・パスファインダー 着陸機メインコンピュータ Motorola 68040 当時「Macintosh Quadra 700 / 900と同じCPUが火星へ行った」と話題に。OSはVxWorksを採用。

マーズ・グローバル・サーベイヤー メインプロセッサ Motorola 68020 10年近く火星軌道で稼働。実績と信頼性重視で68020を採用。Macintosh II と同じCPU
カッシーニ(土星探査機) データ処理システム Motorola 68040 土星探査の過酷な環境で運用。1750Aプロセッサ等と組み合わされた。
Perseverance(火星探査機)  メインプロセッサ BAE RAD750 (PowerPC 750) PowerPC 750を耐放射線強化したもの。現在の宇宙機における標準的なプロセッサ。

※PowerPC750系はPowerPC G3、PowerPC7400系はPowerPC G4のこと。
※PowerPC G3, G4は1997〜2005年のMacintosh, Macで使用されていたCPU。AIM連合が作ったチップです。