2026年5月12日火曜日

航空宇宙機で使用されるCPU

機種名 系統(サブシステム) 採用CPU(詳細型番) 備考
エアバス A320 飛行制御(ELAC/SEC) Intel80186 / Motorola68000 異なるメーカーのCPUを混在させ、設計上の欠陥による全停止を回避。
MC68000はMacintosh Classicなどで使用されていた。
ボーイング 777 主飛行計算機 (PFC) AMD29050 / Motorola68040 / Intel80486 3つのチャンネルに別々のCPUを採用。トリプル・リダンダンシー(3重冗長)の徹底例。
ボーイング 737 MAX 飛行制御計算機 (FCC) Intel80286 旧来の設計承認を維持するために採用を継続。NEC PC-9801VXで使用されている。
F-35 ライトニング II 統合コアプロセッサ (ICP) PowerPC G4(7410)
PowerPC G4(7448)
Altivec演算ユニットをセンサーフュージョンに活用。TR-3改修で次世代へ移行中。
F-22 ラプター 統合プロセッサ (ICP) Intel i960 → PowerPC750(G3) 初期はi960。近代化改修によりPowerPC G3へアップグレード。
国際宇宙ステーション (ISS) 指令・データ管理 (C&DH) Intel 80386SX 安価なQFP(表面実装)で能力も低いものの放射線耐性が高く、実績豊富な386が制御の基幹を担う。これはPC9801NS,9801USと同じCPU。

スペースシャトル 汎用コンピュータ (GPC) IBM AP-101 (386相当) 初期の8086相当から386相当へ改修。5台の冗長構成で運用された。
F-15E / F-16 ミッションコンピュータ (MMC) PowerPC 750FX / 7447A 近代化改修パッケージにより、従来の軍用独自規格からPowerPCへ置換。
マーズ・パスファインダー 着陸機メインコンピュータ Motorola 68040 当時「Macintosh Quadra 700 / 900と同じCPUが火星へ行った」と話題に。OSはVxWorksを採用。

マーズ・グローバル・サーベイヤー メインプロセッサ Motorola 68020 10年近く火星軌道で稼働。実績と信頼性重視で68020を採用。Macintosh II と同じCPU
カッシーニ(土星探査機) データ処理システム Motorola 68040 土星探査の過酷な環境で運用。1750Aプロセッサ等と組み合わされた。
Perseverance(火星探査機)  メインプロセッサ BAE RAD750 (PowerPC 750) PowerPC 750を耐放射線強化したもの。現在の宇宙機における標準的なプロセッサ

※PowerPC750系はPowerPC G3、PowerPC7400系はPowerPC G4のこと。
※PowerPC G3, G4は1997〜2005年のMacintosh, Macで使用されていたCPU。AIM連合が作ったチップです。