2020年11月11日水曜日

Second Lifeで360度写真を撮る方法

前回はGoogle Street View (360度写真) でしたから今回 ( 2020.12.27-第524回 部活 ) はSecond Life空間内での360度写真の撮り方の話題です。

テーマ「Second Lifeで360度写真を撮る方法

言うまでもなくSecond Lifeは3D空間ですし、この中に存在する私達アバターは自分の視界(カメラ)を自在に操作できるわけですから全天周360度写真を撮ることは理屈的にも可能です。

※個人的にはSecond Life360度写真をSLVRと呼んでいますが、ここでは360度写真と表記します。


 1  簡単に撮る方法 
 
 1-1  公式の360度スナップショットビューア
ところで2017年に公式「Project 360 Snapshot Viewer」というものが出ていますから、これならばスナップショットを撮る操作だけで360度写真の撮影は可能です。
さくっと簡単にSecond Life360度写真が撮れるので一度使ってみて下さい。
 

 1-2  使い方
使い方ですが、世界>Capture 360を選択するとCapture360Floater(撮影用画面)が表示されます。
「Capture 360」を押して撮影。あとは
Save Localをクリックでセーブです。
撮影した画像は2:1のEquirectangularになっています。
Facebook・Flickrならばそのままアップするだけで360度写真として機能します。
Googleフォトで360度写真として動かしたい場合はphotosphereXMPを添付して下さい。
photosphere XMPの添付にはExif Fixerを使えば簡単です。 
※Exif Fixerを開いたらその画面に画像をドラッグして右下の「Add Metadata」を押すだけです。

 
 1-3  注意点
このビューアは登場から3年経過で放置されている状態(最新が2018年の6月)のプロジェクトビューアですがいくつか注意点をあげておきます。
  • プロジェクトビューアなので今後も継続して使っていける保証はない。
  • リージョンへ接続パフォーマンスがあまり良くない。 
  • 撮影解像度は4096×2048なので360度写真としては低解像度。
  • 撮影中心点は普段のカメラ位置になる(つまり自分の姿が写る)
使用する場合は以上の点に注意して下さい。
※アバターを消す場合…アイテムまたはビューア設定で消す方法は下の方で触れています。

で、このビューアを紹介しただけだと意味がないので本題に入りますが、、
ここから下は通常のスナップショットから360度写真を作る方法の説明です。
 

 2  通常のスナップショットから360度を作る
本題ですが、ここで説明する内容は私自身が2007年から行っている方法で「通常のスナップショット」から360度写真を作成する方法になります。
撮影時に正確に撮影フレームを移動させていくアイテムを使うわけでもなくマウス操作のみで感覚的に撮っていくのですが最初はかなり苦労するかもしれません。
慣れてしまえば簡単ですが下の 4-8 で説明しているミスしにくい場所で始めてみるのが良いと思います。

 2-1  この撮影方法の利点
  • どのビューアでも使える(普通のスナップショットなので・・・)
  • 解像度は使っているモニターサイズに依存なのでどんな撮り方をしても高解像度
  • 自分自身が撮影中心点になります。自分は写らない(影も落ちない)
解像度がモニターサイズ(Second Life画面の大きさ)に依存するというのは、ショートカットによるスナップショット撮影だからです。
完成写真は概ね6000×3000pix〜24000×12000pixになります。
※私は普段1680×1050(ショートカット撮影時は3360×2100)で30枚程度の素材を撮って作っていますが元素材がこのサイズなら概ね8000×4000程度の写真ができます。
 

 2-2  この撮影方法の欠点
  • スティッチ作業があるので最初はこれを乗り越えるのに時間がかかる。
  • 一箇所の撮影に30〜60枚のスナップショット撮影が必要。
  • …なので外人さんがたくさんいるシムでは話しかけられてちょくちょく撮影が中断!
  • 素材撮り…つまり仰俯角多面撮りに慣れるまでは失敗の連続で挫けそうになる。
Second LifeにはFisheyeレンズなどはありませんから、通常のSSを普通の画角でそのまま使うことになります。つまり仰俯角多面撮りです。
リアルの360度写真撮影で仰俯角多面撮りのスキルを持っていれば一度でクリアできますが、初めてでも何度か練習していけば感覚的に掴めると思います。
何年か前にさくらさんが実際に自力で行って完成させていました✿


  2-3  解説
素材撮影はアイテムを使って自動で決められた角度を回すというのが楽ですし私自身07年に始めた時は自動で視界を切り替えていくアイテムを作って使用していましたが、状況を見て被せ部分をその都度変えるイレギュラーなケースもあるので臨機応変にどこでも対応できるという意味で最終的には感覚に任せた撮影の方が効率は高まった…という経緯があります。

  2-4  この撮影を始める際の注意点
360度写真はたくさんの写真を合成(スティッチ)して仕上げるものですが、素材撮影中は軸を移動させないようにします。
軸とはこの場合アバターの位置ですから、素材撮影中はアバターの移動やアニメAO等はダメです。
仕草を表現させる目的で作られた普通のAO等では、その動きが視界を変化させてしまうこともありますからご注意下さい。
撮影中地面に立っている時・空中浮遊している時も含めて、 一番確実なのはアバターの動きを完全に固定させたAOを実行させておくことです。


 2-4  練習用に「ストリートビューアプリ」を使ってみよう
360度写真用の素材は自分を中心として真上〜真下まで全てを撮影する必要がありますが、リアルで「仰俯角多面撮りを感覚的に行う」…が練習できるアプリがあります。

Googleストリートビューアプリ IOS版 /  Android版
 
Second Life360度写真も全く同じ方法で撮影を行っていきます。
理由:リアル360度写真の撮影はいくつか方法がありますが、主に使われているのは円周魚眼レンズを使用した前後2面撮り〜4面・6面撮りです。(デジイチの場合は円周魚眼装着4〜6面撮りが一般的です)
リアルでの360度写真の撮り方・デジイチ編の説明はこちらを御覧ください。
つまり超広角の円周魚眼レンズなのでそれが可能なのですが、Second Lifeのカメラ画角を広げてもリアルの円周魚眼レンズのような絵にはなりません。
なので通常画角の写真を球体の裏側に貼り込んでいくような感覚でたくさんの枚数を撮影する必要があります。
 
と、いうことでスマホ・タブレットでストリートビューアプリ使ってみてください。
撮影中は動けない・途中で一休みしてお喋りできない…それが実感できますが、何よりリアルの360度写真も気軽に撮れるようになるので360度写真もだいぶ身近なものに感じられるようになると思います✿


 3  最近の作例
もなかえりさんのカフェを撮ってみました✿
むかし2007年頃に、えりさんの最初のお店も撮っていたのですが、その頃はまだ撮り方の研究中だったので解像度も4000×2000と低いものでしたが、今年9月に撮影したものは8000×4000で撮っています。

ぞれぞれ360度写真として見る場合はこちらをクリックして下さい。(一部ズレを残したままFIXしてしまいましたが・・・)
>>> カフェの外カフェの中
スカイで高度もあったので天頂の空色を暗い青にしています。

その他の作例はこちらのアルバムをご覧下さい


 4  具体的な説明
ではSecond Lifeでの仰俯角多面撮りの具体的な説明に入ります。
あとで再度説明しますが360度写真の作成にはスティッチソフトが必要になります。
ほとんどは有料ソフトですがフリーソフトもあります。

 4-1  素材撮影の実際

撮る順番としては仰角90度… つまり天頂(空)1カット 
その次に仰角を少し下げて天頂の1カットを取り囲むように4カット
また仰角を下げて・・・ これを繰り返していき、最後は俯角90度… 真下を1カットで終了です。
真上(+90度)〜真下(-90度) それぞれに方位角0〜360度を埋める絵を素材として撮っていきます。

撮る場所によって変動しますが(最大で60枚くらい)、概ねこんな感じの撮影です。
仰角90度(1枚)〜(4枚)〜(6枚)〜仰角0度(8枚)〜(6枚) 〜(4枚)〜俯角90度(1枚)


 4-2  撮影:画角について
リアルの360度写真でも同じですが、焦点距離を長くして画角を狭めると360度画像をつくるための素材枚数はたくさん必要になりますが画質は向上します。
Second Lifeのビューアではctrl+0 , ctrl+8 , ctrl+9で視野角の設定ができますが基本的にデフォルト(ctrl+9)で良いと思います。
スティッチソフトは写真のExifを参照してスティッチ時の曲率計算に利用していますが、Second Lifeで撮影するSSにはその情報がないので任意手動設定することになります。
ビューアによって違うかもしれませんが、デフォルトの場合の設定値としてはおおよそ18.5ミリです。

視野角は環境設定側からでも動かすことができますが、360度画像用の素材としてはあまり極端な設定にしない方が良いです。広角側は出来上がりの解像度も落ちますからオススメではありません。
上からAlvhemy、Firestorm、公式




 4-3  撮影:視界操作とシャッターについて 
  •  撮影はマウスルックで行います。 マウスのみで視界を操作して下さい。
  • シャッター操作はショートカットキーで行います。
  • Advanceメニューで高解像度スナップショットをONにしておいて下さい。

…尚、SSのショートカット撮影ですけれどUSキーボードの場合はcontrol+`でOKなのですが、日本語JISキーボードでは@等、別のキーが`になっています。
必ずしもUSキーボードである必要はありませんが、もしショートカットの2つのキーが離れていて片手で押しにくい場合はキーリマップを行って下さい。
※Mac用USキーボードはControlと`が左端どうしで近いです。

つまり、普通のマウス・キーボードでPC操作を考えた場合、片方の手で視界(マウス)操作を行い、もう片方でシャッター(キーボード)操作となりますから、片手で2つのキーを同時に押しやすい位置にCtrl`が配置されていないととてもやりにくいです。

30枚以上の撮影が終わるまでマウスを持った手は離せません
ですので、もう片方の手だけでショートカット操作を行います。



 4-4  撮影:環境設定-グラフィック 
  • 描画距離は任意。(通常のSS撮影と同じですが、遠景に必要のないオブジェクト・地形が入る場合は意図的に短い距離にします。360度写真ですから全ての方向について考慮する必要があります。)
  • DOFはOFF 。
  • 影は入れた方が雰囲気でますね。

 4-5  撮影:WindLight 
  • これは好みで設定してしまって大丈夫です。
  • 主張してほしくないオブジェクトがある場合はビューア側の操作で「臨時非表示」に設定して見えなくするのが確実です。
  • 遠くにあるもので表示させたくないものは描画距離を短くする・WindLight側で遠景の描画を見えなくする等の処理でも大丈夫です。
  • 注意点ですが各素材間に識別できる目印的なものがないとstitchできなくなるので暗闇は避けた方が良いです。 
  • 屋外風景ならば適度に雲が散らばっていたほうが失敗が少なくなります。雲は動かないようにロックをかけて下さい。


 4-6  撮影:照明 
普通のSS撮影と違って360度写真撮影では新たに光源を追加する必要はあんまりないのですが、至近距離にあるものを空設定変えることなく少しでも明るくしたいというケースもたまにあります。
そういう時は撮影用装着ライトの使用がいいと思います。
Body Light・Face Lightは自身を照らすためのものですが、撮影用装着ライトはロケ地等でRezできない場所で使う装着光源で主にモデルさん撮影に使います。(そのため、この参考写真のは赤い目線ボールが付いています。) 
光源球はその都度編集で動かしますが、360度写真撮影の際に周囲を照らすものとして使う場合は頭上・あるいは足元… つまり回転軸線上に配置が良いです。
各種アイテムはこの場所に置いています(無料)



 4-7  撮影:その他 
Advanceメニュー>レンダリングの項目でアバターのチェックを外すとアバターが消えますので必要があればこれを使います。但しアバター以外のオブジェクトも消えてる可能性があるのでこのスイッチを使う場合は周囲を確認してみて下さい。
尚、マウスルックは既に自分の姿は消えていますし影も落ちないのでこの場合は必要ありません。


 4-8  撮影成功しやすい場所とは? 
360度写真撮影経験が少ない状態でも成功率を上げる要素があります。
  • 狭い場所よりは広い場所
  • 屋外よりは屋内

トイレやバスルームなどの狭い場所の360度写真は極めて難しくなるので広い場所を選択すればミスは防げますが、もう一つの要素としてスティッチ時の識別物が水平方向〜天頂にかけて存在する建物屋内は失敗しにくいです。(模様や棚や置物が存在する壁面〜照明機器が存在する天井)
…つまり講堂のような広い屋内ならば成功率が上がります。


 4-9  まとめ:素材撮影の手順 

  1. 撮影地点を捜す。多くの場合少し宙に浮かんでいた方が良い絵になりますが、撮る場所によります。場所を決める時は実際にマウスルックにして上下〜周囲をぐるっと確認してみると良いです。
  2. WindLightを設定します。空の雲もstitch時の貼り合わせ目印になるので適度に出しておきます。そして雲は動かないようにロックします。
  3. 環境設定・グラフィック関連を設定します。
  4. まわりに(話しかけてくる)人がいないことを確認してから、天頂(仰角90度)から撮影していきます。
素材は概ね30枚以上。画角を狭めて高解像度で撮る場合は画角を狭め60枚程度必要です。



 5  スティッチ

360度写真作成が初めての方にとってはスティッチが一番の難関になると思います。
スティッチとは言葉の上では裁縫や刺繍の際の縫い方や縫い目を指しますが、360度写真作成においては素材の貼り合わせ・合成のことを言います。

 5-1  スティッチソフト
ステッチャーですが、フリーのものから万円単位のものもでいくつか出ています。私が2005年頃に使っていたのはDeFishと言いますがこれは7万円ほどしました。

一方、フリーで有名なものはHuginで、解説サイトがけっこうあります。
HuginはOSのバージョンとの相性があるので挙動がおかしい場合はHuginの方のバージョンを変えてみるなり対応が必要です。

現在、仕事作業向けとして人気なのは私も使っていますがPTGui Proで360度写真作成において事実上の標準になっています。

同じ結果が得られるにも関わらず無料版から高価なものまで存在するのは、もちろん機能の違いやスティッチエンジンの性能などいくつか理由がありますがSecond Lifeの360度写真制作で試しに使うのであればフリーのもので全く問題ありません。

前述、さくらさんが使っていたものはフリーソフトのHuginです。
※ソフトの具体的な操作方法は各ソフトごとに解説サイトがありますのでそちらを御覧ください。

尚、ステッチャーは勿論全てデジカメ等で撮影されたリアル写真を素材として想定していますから素材読み込みの際にFocal length(焦点距離)やImaging Sensor(撮像素子のサイズ)その他が必要になりますけれど、Second Lifeデフォルト視野角はFocal lengthに18.5を入れておけば問題ないです。


 5-2  スティッチのリアルな話
現在のステッチャーは自動で合成処理してくれるものが殆どなので貼り合わせを手作業で行うことはあまりないのですが、撮影素材によってはうまく貼り合わせができずエラーが出る場合があります。

その際はしつこく何度も再解析をさせればたいていは上手くいくのですが、5,6回繰り返しても成功しない場合は素材に問題があるのでその場合は撮り直しするしかありません。

一応、欠陥素材でも手作業で合成ポイントにチェックを入れていくことで完成に持っていくことはできますが…そのポイント指示は普通に数百箇所以上になりますし非効率ですのでエラーが直りそうににない場合は諦めて撮り直した方が早いです。


 5-3  出力ファイルのフォーマット
数十枚の素材を読み込ませて処理したあとに仕上がる出力ファイルは2:1のEquirectangularを選択して下さい。たいていはデフォルトがこれになっています。


また、ファイル形式はTIFF・PSD・JPEG・BMP等、目的に合わせて決めればいいですが、 精密に調整&レタッチしたい場合はレイヤー情報を持ったpsdを出力させる場合もあります。


 5-4  出力ファイルの解像度
この2:1画像の解像度ですが、最初の素材をどういう画角・解像度で撮っているかで変化します。
6000×3000以上になれば良いですが、そうでない場合は以下をチェックして下さい。
  • モニター画面いっぱいにビューア画面を広げているか?
  • Advanceメニューで高解像度スナップショットをONにしているか?
  • 視野角を広げていないか?


使っているモニターの解像度が高ければもちろん出力解像度も上がります。
更に素材の画角を狭めてたくさんとっていけば12000×6000、それ以上(24000×12000)の解像度にもできますが、閲覧時にその解像度の写真を表示させることになるのでこのあたりは平均的な回線事情・PC能力から、現在は 8000×4000あたりが標準解像度だと思います。

解像度についての詳細記事はこちらです。Real・Second Life360度写真の解像度 



 6  360度写真をつくる
2:1のEquirectangular画像はパノラマ写真としては完成していますが、あくまで静止画でしかないのでこのままではインタラクティブに動かせません。

FlashやJava、HTML5で独自に動かすように組むとか、あるいはfacebookやFlickrならばそのままアップで大丈夫ですが、共有のことを考えたらGoogleフォトで動くようにした方が良いです。
そのためにはGoogleのPhotoSphereXMPを埋め込む必要があります。
Googleサービスの全体の規模や閲覧条件から言って一番汎用性が高い方法だと思います。

PhotoSphereXMP はこちらを参照してPhotoshop等を使って画像に埋め込みます。
埋込みを簡単にすませたい場合は最初の方で説明していたExif FixerTHETAのソフトも流用できます。(ソフトの画面に2:1のJPEG画像をドラッグして書きだすだけです)

※現在のPTGuiProはEquirectangular出力時にこのメタタグを含んでくれるそうですが、私が使っているバージョンは10年以上前のものなのでその検証ができません。

それをGoogleフォトにアップすればOKです。

以上でSecond Life360度写真の撮り方説明は終わりです。
これ以外のヒントや情報はありませんが、あとは感覚的に掴んでいく部分になるのでともかく失敗しながらでも数をつみかさねていくしかありません。
最初は広い構造物の中で壁側には凹凸や窓あるいは柱があり床面あちこちに物が置いてあるような空間が失敗しにくいです。
反対に、、慣れないと難しい空間は狭い部屋快晴広大な自然風景です。



 7  IWで360度写真を見る手段
以下は360度写真をインワールドで閲覧する方法の話題です。
通常、360度写真はモニターやHMDに表示させて見るコンテンツですがインワールドのアバターで見るということは視点の問題(アバターは動き回れるので)が絡んできます。
その不確定要素をどう扱うかの話題になります。


 7-1  すぐに試せる方法ならば…
本題に入る前に…すぐに試せる簡易なものでしたらEquirectangularをスフィアの内側に貼ってその球体の中に入れば良いんですけれど、Second Lifeのsphereへのマッピングは極座標付近が歪んで汚いです。
ですが画像品質云々関係なく初めて自分で撮った360度写真をアバターで味わうというのはやたらと楽しいです。
この方法は簡単なので一度試して見て下さい✿


 7-2  本題に入ります。
360度写真の楽しみ方のひとつとして2012年秋に考案した方法を紹介しておきます。
尚、同じことを行うにはEquirectangularを六面のCubic(Cube map)に展開する必要がありますから別途コンバータソフトが必要になります。

私はいまだにOS X10.6でOS9時代のCubic Converterを使っていますが、現在はWeb上で変換を行ってくれるところがあります。六面展開された任意の面をクリックで6面個別にDLできます。
こちらのサービスが便利です
六面展開した6枚の正方形のTextureをボックスの内側に張ります。
このとき、ボックスのサイズはそこそこ大きいものが好ましいです。

本来360度写真(画像)の閲覧はモニターに表示させて見るものなので[ アバターがその空間に入る ]ことなど想定されていません。
ですからボックスの角付近に近寄ると歪みが気になり出します

検証重ねた結果、そこそこ大きなボックスの中心点に着席&マウスルックという方法にたどり着きました。




上の写真を見ると球体がありますけれど、再生時にはこの球体は消えます。
実際にEquirectangularを分解した6面展開は大きな立方体の内側に貼られています。



そしてこの立方体の中心点に席を用意しました。


席は3つ並べてありますけれど、この立方体サイズではこの3席がギリギリです。
大勢が同時に体験…の場合は更に大きなヒュージが必要だと思います。


席に座ってパネルタッチで360度写真を表示させるとこんな感じで見えるんですけれど、前後左右〜真上〜真下で取り囲まれてる状態ですね。


360度写真表示中に外から見るとこんなふうに見えています。
立方体内にある手すり・椅子・通路その他必要ないものは閲覧時は消えています。




現在のところSLVR(Second Life360度写真)をインワールドで再現するにはこの方法しか思いつかないですが、今後Second Lifeに新たな機能が追加されたらもちろん利用法を探ってみたいと思います。

(使い方は上の動画をご覧下さい)


 関連記事:

Real・Second Life360度写真の解像度 
Second Life360度写真
SLVR・インワールドのアーカイブ
SecondLifeVRの撮影について(高解像度化・時間短縮撮影に向けての話題)

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