2016年5月10日火曜日

360度写真

 360度写真の撮り方 

第1回 必要な道具・それぞれのメリット/デメリット
360度写真撮影は今ではそう難しくはありません。
手持ちのスマホにGoogleストリートビューアプリ(無料)をインストールするだけで撮影は可能になります。
また360度写真撮影の専用カメラも廉価で存在しますし、画質重視に進むならば費用はかかりますがデジイチ+魚眼レンズその他諸々を揃えて公式Street Viewの画質を超えることもできます。
第1回は360度写真を始めるための道具について簡単にまとめています。



 A.  スマホのみで360度写真を撮る 
iPhone・Androidスマホ等・・・
OSとしてiOSかAndroidが動いている端末でジャイロセンサーを持っているものならばiPad・AndroidタブレットでもOK。
360度写真撮影を始めるにあたってこれが一番コストがかからない方法です。
以下注意点をあげておきます。

ジャイロセンサーは何のために必要か?
仰俯角(上や下)に向けて写真を撮るため端末がその傾き情報を知る必要があるため。

1枚の360度写真を撮るために何枚の素材撮影が必要か ?
カメラの視野角も多少影響ありますし撮り方でも幅が出ます。だいたい30枚〜40枚くらいです。

スマホでその30枚少々の素材撮るだけで360度写真ができる?
合成はGoogleがクラウドで処理しますから待つだけで完成です。

必ずキレイな360度写真がつくられる?
無理です。狭い空間の撮影では普通は失敗します。
広い空間でも環境によってはうまく合成できず破綻した写真ができてしまいます。慣れが必要ですから最初のうちは成功率はかなり低いと考えてください。

それでも成功率を上げたい・精度の高い360度写真を撮りたい場合は・・・
スマホを三脚に据え付けて使用することで解決できる部分は多くなります。

画質的にはどうなのか?
意外かもしれませんが、スマホにStreet Viewアプリを入れて撮影・合成された360度写真は解像度の上では公式Street Viewを抜き鮮明さで優位に立てる場合があります。

できた360度写真は有無を言わさずGoogleマップへ公開されるのか?
公開するか非公開のままかは撮影者側で選択できます。

アプリのダウンロードはこちら
iOS版ストリートビューアプリ  Android版ストリートビューアプリ
但しiOSの現行バージョンはコンステレーションにバグがあって使用不可能です。



 B.  360度写真撮影専用のカメラを用意する 
これはカメラを購入するという意味ですから若干コストがかかります。
国産ではRICOH THETAが有名で使用者がたくさんいますが、1回のシャッターで360度写真を撮れるためワンショットカメラと呼んでいます。

同じような仕組みのカメラは複数の会社から出ていますが、たいてい2面(180度画角のカメラレンズを正面・背面に配置)で360度を撮影します。

徒歩・車等での移動を360度動画として撮影し、あとから連続性のある360度写真を取り出していくこともできます。(公式ストリートビューみたいなことができます。)
但し2面で360度をカバーさせるため写真としての質と解像度は低い(概ね15Mピクセル)です。

尚、画質改善のため前後2面ではなく4面以上を持つワンショットカメラも存在します。
公式Street Viewに近い解像度と画質が得られますが10〜30万円とやや高価です。

ワンショットカメラの利点
シャッター押せば360度写真が確実に撮れる取り扱いやすさ。機材が小さい。

ワンショットカメラの欠点
手持ち撮影では自分が写る。(リモコンで遠隔操作はできます)



 C.  デジイチで撮影する  
昔からある一番オーソドックスな方法です。
機材を用意するためにかかるコストは幅がありすぎるので割愛しますが自分でワークフローをつくってしまえば(上記AとBに比べ)現場での手間も失敗も一番少なく解像度も高い360度写真が撮れます。

デジイチ360度写真撮影については複雑な話が多いので参考記事のリンクを貼っておきます。

一眼レフでの360度写真の撮り方  (用意する道具を中心に解説しています)
 HDR (ブラケティング撮影を解説しています)
 PTGuiの作業・流れのみを…  (スティッチ作業の流れを紹介しています)
底面(nadir)をどうしようかという話題  (底面処理について)
Googleマップへの360度写真投稿の話題  (撮影からGoogleマップ公開までの流れのまとめ)



 D.  スキャン撮影(参考)  
360度空間の撮影手段としては一番古い方法です。
現在では画像処理の発達でソフトウェア上でかなりのことができますが、当時はハードウェア任せ(力技)で360度写真を撮るしかありませんでした。
普通のデジカメのような長方形の撮像素子に撮像するわけではなく、縦1列のリニアCCDを360度回転させて空間をスキャニング・撮影する方法です。




この記事は公開設定になっていますがSecond Life デジアカMac部の部活1時間枠用にまとめたものですので詳細情報は省いています。またリンクはお断りします。

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