2018年9月9日日曜日

デジアカMac部/・2018年9月9日

コンピューター

今回のテーマはシンプルにコンピューター …です。
ネットを通してサービスを利用したりコミュニケーションをとることがあたりまえの時代ですが、その道具としてのコンピューターという存在をあらためて考えてみるシリーズ。



第一回はその規模と種類・ダウンサイジングについて扱います。


先ずその規模のお話です。

およそ1980年以前まで
サイズ種別では以下の呼称があったようです。
A. 大型(汎用コンピューター)
B. 中型・小型
C. ミニコン・オフコン

 
大型コンピューター IBM360

中型コンピューター FACOM 170F

 オフィスコンピューター FACOM K-250L


解説
大型・中型・小型コンピューターは複数のユニットの集合体で、その中心的な本体(筐体)中央演算処理装置・Central Processing Unitと呼びます。略してCPUです。

ミニコン・オフコンは1つの筐体内にコンピューターの全ての要素を詰め込んだものだと考えればいいと思います。
この場合、その筐体内にチップとしてCPUが入っていることになりますが、このクラスの製品の登場は当然チップとしてのCPU誕生以降のこととなります。

ミニコン及びオフィスコンピューターは会社オフィスにも導入できるサイズというメーカー売り言葉からできた種別です。1フロア専有のコンピュータールームが必要ないコンパクトさがウリです。





ダウンサイジング以降(PC発達以降)の呼び方。
A. メインフレーム(大型コンピューター・汎用コンピューター)
B. ワークステーション・パソコン(PC)


現代のメインフレーム IBM z13


日本最大規模のメインフレーム使用例 MARS 501


解説
ダウンサイジング以降は製品規模と同時に用途によって分ける傾向がありますが大型(メインフレーム)以外はそれがワークステーションなのかPCなのかは見た目ではわかりにくいと思います。

インフラ・物流を支える用途だと並行処理する情報量が多いため当然システムの規模は大きくなりますし、その方面向け製品をメーカーはメインフレームとして提供していますが、それより規模の小さいものはダウンサイジングの概念上かなり曖昧です。
(ワークステーションとPCの違いは定義していません)

また、よく聞くサーバーという存在もそれの物理的な規模については定義されていません。
サーバーファーム(データセンター)は例えばAppleの場合だとその一つは46450平方メートルの床面積の規模ですが、20センチ四方のMac mini1台でもサーバー用途として使えるからです。



ダウンサイジングとは
あまり使われていない表現としてダウンサイジングがあります。
30年程度経過してダウンサイジング以降のビジュアルが浸透したがその理由だと思います。

但しダウンサイジング以前の構成が消滅したのかと言うとそうではなく、メインフレーム絡みの規模の大きいシステムがそれに当たります。

ダウンサイジング以前

ダウンサイジング以前の構成

ダウンサイジング以前はセンターに置かれてるコンピューター本体複数の端末から共用するスタイルです。
遠隔地からのアクセスにも対応していますが、各端末(上の図で言うとディスプレイ装置)はコンピューターの機能を持っていないということです。
キーボードのついたCRTにすぎません。 CG制作向けにYAMAHAが提供していたフルカラー端末などは1台100万円程度はしたようです。

UNIX
尚、UNIXはこの当時のコンピューターの構成に沿って作られたOSですから1つのコンピューターを複数の端末で共用することを前提にデザインされています。 

但し、、、1台のコンピューターを皆で共用する際の欠点ですがもしセンターのコンピューターの処理能力が低い、または回線の許容限界を超えると各端末の入出力の反応が激落ちしてしまいます。
そこで生まれた標語・・・・

「ゆにっくす みんなでつかえば おそくなる」
※ この当時、使われていたOSはUNIXが多かったようですが独自OSもけっこうあったみたいです。。


ところで、ゆにっくすと言えば現在Macで使われているOS XやmacOSはUNIXベースのOSです。
UNIXを一人で独占して使っていることになります。

ダウンサジングの主な特徴を簡単に表現すると、「手許にコンピューター」です。


ダウンサイジング以降
ダウンサイジング以降の構成

解説
ダウンサイジングはセンターに鎮座するコンピューターにアクセスする必要がなく手元のコンピューターで作業が完結できるようにしたもの。その流れ(現象)のことだと考えればいいと思います。
PCの発達によって生まれてきたスタイルです。

端末それ自体が処理能力をもっているコンピューターです。
ネット回線を通じて他サービスへ接続することができますが、用途次第で回線に接続しない単独使用もOKです。



ユビキタス
正確にはUbiquitous Computing(ユビキタスコンピューティング)と言います。
いつでも・どこでもという意味で、 ユビキタス自体はダウンサイジングの到来とともに生まれた言葉ですが、 現実的な利便を発揮しだすのは2000年に入ってからです。

日本ではdocomoのiモードサービスの浸透がキッカケだと言われていますが、そのあたりは意見・主張がたくさんあり定かではありません。

実感としてわかりやすい…という意味では個人が持ち歩ける携帯端末から情報にアクセスできることをユビキタスと指すケースが多いと思います。
ただ、現在はそれがあたりまえになったので言葉としての露出は少なくなったようです。




モバイルからウェアラブルへ…
現在はMobile Computing(モバイルコンピューティング)の時代です。
そして今後はWearableに移行していきます。

Apple WatchやGoogle grassがウェアラブルと言えますが、これらウェアラブル機器の一般層への浸透度はまだそう高いものではありません。
開封動画投稿やブログ記事のネタ、もしくは一部のイノベーターか アーリーアダプターあたりの層が使っている程度だと思います。

今後、アーリーマジョリティやレイトマジョリティが使い始めれば市場拡大しますし研究・開発競争が加速すると見られますが、現在のところ各メーカーとも様子見のような雰囲気を感じます。
将来的にはラガード層にも受け入れられ生活必須アイテムになるのは確実と思われますが、まだ時間がかかると予想します。



この記事は公開設定になっていますがSecond Life デジアカMac部の部活1時間枠用にまとめたものですので詳細情報は省いています。またリンクはお断りします。

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